Microsoft Windows 系の操作感覚に慣れ親しんだ多くのユーザーが違和感なく利用できるだけではなく、マルチベンダー構成となっているネットワークになんら変更を加えず(ノー・カスタマイズ)展開できるSun Rayの柔軟性に着目。 導入時の初期費用として若干の経費増となっても、長い目で見た場合のコスト削減と課題解決が図れると考えた。
使い始めのころは、画面の動きのぎこちなさが多少気になったが、アプリケーションの起動等のレスポンスは速い。 データを一元管理し端末に一切データを置かないシステムによって、とりわけ情報漏洩対策の物理的環境の強化に寄与しているなど、セキュリティ面でも評価できるので満足している。 今後は、毎年一定の割合でシンクライアントをパソコンと置き換えていくことで段階的にセキュリティを強化し、平成23 年度には約1/3 強をシンクライアント端末にする予定。
辰野町では役場庁舎内の端末に加え、町内6 校の小中学校に配備されたパソコンもその障害対応を町役場情報有線係が担っており、 経年劣化した端末の修理や障害対応に1.5 ~ 2 人の担当者が兼任であたっていたが、限界を感じていた。
庁内パソコンのリプレースにあたっては、多々ある課題を解決できるシステムとして、シンクライアントを検討し、端末側にOS がなくセキュリティホールの懸念がないSun Ray を選定した。既存パソコンのシンクライア ント化も検討したが、ゼロクライアントであり、Microsoft Windows だけではなく用途に応じてさまざまなOSを利用できるSun Ray が必要と判断した。
また、学校への端末整備でも役場の実績を参考に、シンクライアントを検討し、ネットブート型での集中管理が難しいことから、役場と同様にSun Ray を選定した。
管理工数の削減、ローカルディスクへのファイル保存対策等のセキュリティ面は、Sun Ray の導入により解決した。 増大するMicrosoft Windowsライセンス関連のコストについては、Microsoft Windows デスクトップを用いずにOSS を活用したSolaris OSデスクトップを用いることで削減することができた。 環境の変化により、外部から届くファイルの一部(マクロ等)に互換性等の問題はあったが、共有パソコンを有効利用することで回避。 OSS 環境への移行には3 か月ほどを要したが、ウィルス感染の脅威から解放され管理の手間も軽減できた。 カードによるセッション移動では庁内のどの端末でも自分のデスクトップが立ち上がり、業務の継続性を図ることができる。 カードによる切替で住民情報系端末としても利用可能とすることで、従来端末を20%削減しても利用可能な端末台数は75%も増えた。 また、どの端末でも使用できるので、利用機会はそれ以上に拡大し、結果的に繁忙期の端末利用待ち解消につながった。
業務形態や紙文化等の課題も多いが、Sun Ray の利点を活かし今後はフレキシブルオフィス化へ進んでいきたい。
教室と職員室に机を持つ教員にとって、端末にカードを挿せばどこでも仕事の続きができ、便利になった。 また、セキュリティや性能低下の心配がなく安心して利用できるようになった。 従来はそのつど役場から対応に来てもらったが、リモート操作で管理が可能となったことは良かったと思う。
今後予定されている教職員向けの安全なリモートアクセス環境の整備とサーバ追加による児童の利用機会拡大も良いことだと考えている。
南箕輪村役場は135 人の職員に対して、一般事務を行う内部情報系、基幹システムである住民情報系の端末を含め、200 台弱のパソコン端末を運用している。 これらの端末は導入年次によりOS や形式が異なり、個々の端末に対するメンテナンスが非常に煩雑であった。 リプレースにあたっては、他の自治体でも実績のあるSun Rayが1 台の端末を安全に多用途で利用でき、管理工数削減とセキュリティの強化を行えることから選定した。
村役場内の半数以上の端末をリプレースすることから、時間を要すると考えていたが簡単に導入ができた。 今回のリプレースでは、サーバの仮想化も同時に実施したのでパフォーマンスの不安もあったが、非常に快適であり、庁舎内のどの端末でも、カードを挿入し即座に利用できるので職員の評判も良い。 課題であった端末数の削減も、内部情報系と住民情報系を1 台で運用することにより、端末統合ができた。 個々の端末環境は統一でき、出先施設( 8 か所)も含め障害対応に出向く必要がないので、管理にかかる時間を削減できている。 また、端末にデータが残らず、外部デバイスも特定の端末以外では利用できないので、セキュリティの不安が払拭された。
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